2019.12.01

第9期が終わりました。ここ3-4年の組織変革について

本日からNOKIOOは第10期に入ります。
また今期も多くの新しい挑戦・取り組みにチャレンジできると思うと、どんな事を起こし、どんな1年にすることができるのか楽しみです。
 
 
さて、先週末で第9期は終了したわけですが、この第9期も他のこれまでの期に負けず劣らず、様々なこと、変化があった1年でした。毎年思うのですが、1年間に多くの変化と多くの出来事がありすぎて、たった1年前に起きたこと、考えていたことが遠い昔のようです。
 
 
2015年の12月。約4年前に、それまでの中小受託IT開発会社から脱却し、NOKIOOとしての独自性を追求すること、ベンチャービジネスを立ち上げていくこと、スピード感を速め、組織と事業の変革に対して小川が強いリーダーシップをもって取り組んでいく決意として経営体制も大きく変えました。その実行策を具体的に打ち始めたのが2017年(第7期)から。そこからの2,3年を経て、第9期後半にはだいぶ組織の変革について成果につながっている感覚と、実際の定量的数値にまで成果につながってきています。約3年間をかけた組織変革とワークスタイルを変えてきた結果だと思っています。
 
3年前、「第二創業」という旗を掲げて、NOKIOOとしての独自性や会社としてのアイデンティティーを大事にしようという思いがここに至るまでの起点だったと思います。
 
短期的には財務的にしんどいかもしれないが、それまでのITインフラ構築事業部門とは事業や組織づくりに対する考えの相違から決別。また大手取引先との取引について、仕事の中身としては技術者・クリエーターの時間を切り売りをする発想が強く、下請け要素の強い仕事類を整理し、安定収益を手放す一方で、自分たちの独自路線でやりたいことをやるためのスタートを切りました。
 
バックオフィス業務や社内コミュニケーションインフラ、仕事の流れを支える仕組みも中長期視点を持ち、会社の永続的な発展の打ち手として諸々をリプレースしていきました。当然、既存のビジネスの切り離しやリプレースについては、反発や戸惑いもあり、ここでは書けない血生臭いこともたくさん起こしてきました。2017年のそのスタートを切ってからここ最近に至るまでの2年半くらいは、僕が前向きなこれからの事業のことのみに時間やエネルギーを十分割くことできず、組織の作り直しや、会社のカルチャー、考え方の入れ替えといったことに関わることにエネルギーをかなり割いてきました。非常にしんどい期間ではあったけど、この期間は僕だけがそれに取り組んでいたわけではなく、その変革期の苦しい時期に一緒に目の前の日々のアクティビティにも取り組みながら、その変革の先に「未来があるのか?」という不安を持ちながらも、やり方・考え方を一緒に考え、実行してきた仲間と、既に退社はしたけれどその期間に力を貸してくれたメンバーに本当に感謝したい。
 
 
2018年頃からはよりベンチャー的に組織を変えていこうとする中で、旧来からの主要メンバーの従来手法への固執と変化への反発があったり、やはりそれ以前からの旧来的発想や属人的なアプローチで取り組んでいたプロジェクトが炎上したりで、第8期の損益にも大きなマイナス要素を与えました。一方で、こうした経験から会社としてどういう案件を取るのか、プロジェクトに対して組織としてどういう取り組み方をするべきなのか、それを組織として考えたり、事前に案件の情報やそれに取り組むうえでのチャンスやリスクに関わる情報が組織内に流れるような情報共有の在り方・ITシステムの在り方を作っていくための動きにもつながり、今の仕事の仕方ができていると思っています。
 
 
第9期はオペレーションの精度を上げ、脱個人依存、会社に資産を残す思考、作ってきた資産をベースに商材を創って稼ぐ、という考え方がだいぶ組織に浸透し、その考え方の元に具体的な事業活動が行われました。
 
 
オンモプラスのリニューアルと稼げるメディアへの取り組み
浜松市IT人材育成・就業支援事業での事業的成功と、自社でのサービス化に向けたFS実施
・その中から生まれてきた自社メディア商材の「未来型ワーク企業」
・営業組織や営業・マーケティング活動をDX化していくための教育講座
・行政事業を通じて自社にノウハウと資産を作った「Go to テレワーク」「ミライの働き方2019」
・大手企業の人材開発PJと組み、両立期女性社支援・キャリア開発プログラムの構築やそれの社内定着の取り組み(静岡県内:輸送機器メーカー2社、東京都内:人材派遣会社1社)
・仕事に取り組むうえでの各種ガイドラインやワークフローの見える化、ドキュメント化
 
など、これらはまさにこうした組織変革の結果出てきたものだと評価をしています。
 
 
よく考えれば、1,2年前には「脱下請・脱受託」「自分たちの独自の取り組みを大切にする」という方向性で、まだ“ワークスタイル”“女性”“HR(人材)”ということを事業の軸にしていくということさえなかったが、今まさにこうしたことを会社のコンセプトに掲げて事業計画を示せるようになってきました。
 
 
もう一つ、組織の思考力として変わってきたこととして、安易に“答え”(らしきもの)を求めず、モヤモヤを感じている状態をよしとし、その状態への耐性が強くなってきたと思う。ビジネスに安直な回答などないのだし、自分たちの組織の在り方・働き方だってどんなかたちがよいのかなんてすぐに辿り着かない。そういう意味で「モヤモヤ」を感じている状態というのはすごく大切な感覚だし、健全なんだと思えるようになってきたことと、そのモヤモヤに対して組織メンバーと一緒に向き合い、安易に「分かった」つもりになることなく、対話し、議論し続けることをしてきている。その結果、NOKIOOとして見れる世界観を広げたり、可能性を広げることができてきていると思います。それこそ第二創業前、それからその後の変革期にはこうした抽象的な議論や、中長期視点を見たその場では解がでないようなミーティングに参加メンバーがしびれを切らしてしまい、そのミーティングの場自体に参加者全員でコミットしている感覚を持つことが難しかったが、今の組織はそういう状態に対し、「そういうものだろう」としながら、会話ができるのは大きな組織思考の成長だと感じます。
 
 
こうした激動の約3年間について、2017年に入社してきた大桑君もその中で中心プレーヤーとして本当に貢献してくれました。今目の前の状況を見て、自分にやれること、貢献できることを率先して引き受けてくれ、そして3-5年先を見て組織の在り方、情報の流れ方を変えるために辛抱強く社内ITインフラをリプレースしていくことを中心となって取り組み、受託中心で進んできたがゆえにどうしても請けの姿勢の強かった開発陣の中で、リーダーシップを発揮して開発チーム内の風を変えることに尽力。
そんな大桑さんも次のステップアップで11月末にNOKIOOを退社して、次のステージに行くことになったけれど、こうして短期間にNOKIOOが変革をしていく中でその時々にきちんと役割を果たしてくれて本当にありがたかった。次のステージでの活躍を心から応援したい。
 
 
10月に浜松商工会議所の「バックオフィスクラウド化セミナー」において、僕がNOKIOOのバックオフィス業務のクラウド化のここ2-3年の変遷をお話しさせてもらったが、資料をまとめながら、話をしながら、ここまで持ってこれたのは彼の貢献によるところが大きいとあらためて思いました。
 
 
そして12月からは今度は沢渡あまねさんがNOKIOOにメンバーとして加わってくる。顧問という形で、NOKIOOが地域企業のワークスタイル、組織風土を変革し、組織エンゲージメントの高い未来型企業を作っていきたいと思う中で、彼にも協力をいただき企業革新のためのプログラム開発や、実際の研修プログラム内での講師も務めていただきます。
 
 
今年のテレワークデイズ浜松の取り組みやミライの働き方2019の取り組みを通じながら、お互いのミッション・ビジョンを確認する中で目指す方向感、価値観で触れ合うもの、inspireするものが多く、僕は50までに今のNOKIOOのビジネスを一つの新しい形にそして、それは地域社会で活躍する人材と企業を作り、その作り出す仕組みをITでモデル化していくということ、彼は50までに地域企業での「働く」のモデルを変えていくこと、というタイムスパン感も合う中で一緒にやりましょうということを決めました。
 
 
こうしたこれまでの変化と、これからを、12月2日からの第10期の日々のアクションに落とし込んでいきたいと思います。
  • NOKIOO
  • 小川健三