2019.02.23
ON-MO事業は「女性活躍推進事業」へ 人材育成事業へ
今期よりON-MO事業は、名前改め「女性活躍推進事業」へ。そして事業責任者の小田木朝子さんには取締役に就任していただくことになりました。
2013年に当時本社を置いていた浜松イノベーションキューブの会議室を借りて、小さく始めたママ向け勉強会(育勉セミナーの始まり)が、約5年をかけ試行錯誤する中で、NOKIOOの事業の一つの柱となってきました。
NOKIOOと言えば「女性活躍推進」「女性の社会進出支援」という見られ方もするようになり、また地域の子育て女性からは「小田木さん」「ON-MO」「育勉」「エコモ」「norue」「オンモプラス」といった、NOKIOO以外のブランド名や固有名詞で見られるようになってきました。
その事業の推進役である小田木さんに取締役として、より経営に対して強い参画と、女性事業推進のための高次な意思決定に参画していけるようにと考え、取締役に就任してもらいました。
さて、私たちが女性事業を通じて社会に価値を提供し、そしてそれを事業として伸ばしていけると確信させるきっかけとなった行政事業を紹介をさせてもらいます。
元々の構想の始まりは、浜松市がベンチャー支援、ベンチャー誘致などのベンチャー施策に力を入れ始めた2年半前。
浜松市産業部の方々とお話しする中で、私もベンチャー企業の1社としてベンチャーや地域中小企業のために何が必要な施策かを議論する中で出てきたのが、地域人材のIT教育・IT人材化が必要であるということ。
当時私たちは第二創業スタートの時期で、新たな人材確保に向け採用活動、採用広報活動に力を入れ始めたものの、そうした人材のこの地域での絶対数が不足していることを認識し始め、いないのなら中長期視点で人材育成をしていかなければならないと感じていた時期でした。
日本全体でも2030年にはIT人材が80万人不足すると言われていますね。
地域の子育て中女性が、結婚・出産や育休中などのライフイベントにおいてキャリアの変節点を迎えているタイミングで、IT教育によりIT人材にしていくことが、それぞれの女性のキャリア面でも有益、かつ地域企業にとっても有益ではないかという視点からです。
そんな会話からはじまったのが2017年度からの「浜松市IT人材育成・就業支援事業」。当社のON-MO事業部(現:女性活躍推進事業部)が浜松市産業部様と試行錯誤をしながら、事業推進をしてきました。
1年目の2017年は私たちも手探りで事業を行う中で、思ったような就業支援結果にいたらず。KPI達成についても大変厳しい結果となりました。
ちょうど昨年の今頃ですね。小田木さんと事業の振り返り、反省をする中で、個々の女性に対してキャリア観や、学ぶ意味、この事業を通じてどうなりたいのか?どんな働き方をしたいのか?それを実現するために日々の習慣の何を変えないといけないのか?そんなことを入り口にした教育の必要性や、就業支援についても従来型のマスマッチングイベント的なものは成果につながらず、いかに個々の状況に合わせた学びと就業に向けた活動を作り出せるかを事業で実現しなきゃね、と会話をしていました。
2年目の2018年度。現時点では事業はほぼ終了をしていますが、1年目の様々な反省を生かして、カリキュラム作り、受講生とのコミュニケーション、就業先の選定、マッチングの場づくりなどを行い、何と40名中32名の就業支援に成功したのです。
何が肝だったか?受講生ヒアリング、アンケート、就業先企業へのヒアリング、アンケートなどからまとめている最中ですが、自分たちの持つ「女性のやる気スイッチを付ける」手法を事業の各プロセスに入れていったことが一つの要因と考えています。
1月21日に行われた、受講者による振り返りミーティングに私も参加をしてきました。
各受講生が受講後の近況をシェアし、そしてこれからどうしていこうと思っているのか、それぞれの思いや宣言、そして、この事業を通じてそれぞれの女性の生き方に少しでもエンパワーメントできたことを実感できる時間でありました。
2013年に始めた子育て女性の社会参画支援活動。当時はビジネスとしてどのようなグランドデザインを描くかといった構想は無く、まず始めてみて、いろんなことが分かり、フィードバックを受ける中で高速PDCAを回し、帰納法的に自分たちが大切としていることや、実施していることが提供している価値に気づき始めたという、まさにアジャイルな事業開発手法で進んできた女性事業が、人材育成事業という定義で見え始めたきっかけの事業となってきております。
1月20日の日曜日にはこれからの女性事業をどうやって発展させ、ビジネスモデルの転化をさせていくのかの1日も合宿を実施。
・なぜ今、女性なの?社会環境変化の共有
・データドリブンビジネスモデルって?なぜユーザーが増えると儲かるのか?
・そもそもON-MO、育勉が提供している価値って何?
・これからのビジネスモデルの転化についてブレスト
こんなテーマで1日議論をし、そこでの話を現在昇華させているところです。
今後の展開が楽しみです。