2017.08.18
何のための「働きやすさ」なのか?
ちびっこ1日秘書がつきました。
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昨日はON-MO事業部の小田木さんと中田さんのそれぞれ小学校3年生の娘さんが会社に来ました。親子出社です。
この時期は学童保育が休みになったり、保育園も希望保育になったり、子育てをしている家庭にとっては子供の過ごし場所をどうするかが悩みの種。
どうしてもやりくりが難しく、お試し親子出社をしても構わないか?ということで昨日1日を乗り越えるために親子出社をしてもらいました。
最初は緊張していた2人もだんだん打ち解けて、近くの公園に2人で遊びに行き、ランチは僕と一緒に3人で。子供たちから見るママの仕事に対しての話は新鮮でした。
裁量労働制、BYOD、在宅・リモートワーク、ダブルワークやプロボノ・・・そして時々親子出社と。
世の中の「働き方改革」と言われるテーマに近いことがnokiooでは「ノキオスタイル」として試行錯誤されています。
でも「働き方改革」=「働きやすさ」のこと? → 何のためなの?
という問いを立ててみたいと思う。
どうしても表面に見えてくるのは実行面としての社員が享受しているかたちだから、「働きやすさ=社員の居心地のよさ=社員の権利」みたいな捉え方に、世の中の雰囲気が向くことに気持ち悪さを感じる。
本質的な意味合い、目的に向き合うことを忘れないようにしたい。
僕が考える本質的な意味合い、目的はこうだ。
ノキオスタイルのような働き方への挑戦は、次の時代を見た時の経営にとって非常に重要な
「成長戦略」
誤解を恐れずに言うのであれば、別に個々人の社員の働きやすさを実現しようと思って取り組んでいるのではなくて、会社を成長させるための高次な戦略だと思っている。
会社が成長し、より社会・顧客に接点を増やしポジティブな影響力を増していけば、結果それは社員の成長・やりがい(→働きやすさ)につながっていくと思う。
持っている能力を目一杯発揮して、会社の活動を通して自分のバリューを発揮し、誰かに貢献したい!!と考えているメンバーが、思いっきり自分の裁量で挑戦し、高い次元でのワークとライフを近接させていくための取り組みとして挑戦しているつもりなのだ。
ワークとライフを近接させて、自分の価値を高め、それを発揮し、ザッカーバーグの言葉を借りると「僕ら一人ひとりが自分以上の何かの一部だと感じられる感覚。自分が必要とされ、より良い未来のために日々頑張っていると感じられる感覚。」こんな感覚に挑戦しようとしているメンバーを支援したいしそうすることが会社の成長につながると思っているから、いわゆる「働き方改革」に挑戦している。
従来の労務管理やそのベースになっている労働法は既にこうした実態の流れに対してのギャップがとても大きくなってしまっている。だからこうした取り組みはマネジメント側としてはとてもしんどい。前例がないし、世の中の大半は既成概念とそれが正しいというベクトルで進んでいるから。
それでも知恵を絞って新しい働き方のスタイルに挑戦しているのは、高次の成長戦略だと思っているからです。
リクルーティングの場面においても「ノキオスタイル」に惹かれてくる方はたくさんいる。それは惹かれるでしょうね。
でもこのスタイルを実現し、本来の目的であることを成していくためには会社もそれを使うメンバーも自身を律して、裁量との引き換えに責任が出てくることを掘り下げて考えてもらいたい。