2024.12.15

NOKIOOで形成して欲しいキャリアについて(個のキャリア × チームとの関係性という観点)

当社では12月から新しい事業年度が始まりました。

 

12月9日に期初キックオフ・全社セッションを本社で実施。普段はリモートでやり取りすることの多いメンバーが全員そろい、1日かけて様々なセッションを行いました。

そんな時間の中で僕は、「メンバーの皆さん」が集まったという大つかみ感覚ではなく、「個々のメンバー(Aさん)と自分(小川)」という捉え方を感じたり、NOKIOOで大事な人生の一部の時間を使ってくれているメンバーのことを考える時間があったので、それに関連して数か月前に考えたことをブログで記しておきます。

 

 

テーマは「個のキャリアというのは、周囲との連携・関係も含めてそれであるということをもっと意識したい」ということです。

NOKIOOメンバーもちょうど全社セッションでメンバーとのつながりを感じた直後だと思いますので、このブログは主に社内のメンバー向けという感じでしょうか。

 

”自分”というものの定義は、ビジネスキャリア・ビジネスパーソンの切り方でいくと履歴書や職務経歴書上で表現されるかもしれません。そうするとスキルや資格、この経験といった自分のフィジカル1つでできる範囲でその内容をとらえてしまいがちです。なので、それをさらに強化したいと考え、短い周期で次の経験・次のスキル習得という観点でジョブホップしたり、地域で働いていたが、やれ東京に転身して次のステージだという選択が頭に浮かぶし、転職系サービスはそんなメッセージで、その流れを作るのだが(業界的にはその方が儲かるので)、見るべきものを見落としてしまっていないのか?という問いを持ちます。

 

 

それは何か。

視点を広げてみて、”自分”というものの範囲に、培ってきた周囲の人やチームとの関係性、チームメンバーとの思いの連鎖や、感謝、具体的仕事の中での貸し借り、相互理解や信頼蓄積を含めて見てみるということです。そして、そういうものは短い時間軸では作れず、時間をかけて、蓄積して、同じことを一緒に体験をする中で、信頼残高を積んでいく性質のもの。だから3年ぐらいの短期期間で次のステップへみたいなものが性質として合わない気がしています。

 

自分が仕事ができているのは、実はそうした要素がずいぶんと下支えしているのではないだろうか。それは自分の仕事の成果を生む源泉として何パーセントぐらい要素としてあるだろうか?意識してそうした要素を上手く使って、自分は仕事をしているだろうか?

 

 

”自分”の捉え方を極小的な捉え方で、その範囲のものを活かしたい、伸ばしたいと思って、世の中の人材・キャリア流動化のトレンド・コマーシャル文句に乗っかった結果、思ったように結果が出ない、自分か活かされていないということになり、(そして相変わらず、周辺関係資本に気づくことなく)、また職場を転じてしまう。そんなことが世の中では起きているように思えます。

 

例えば、これまで培ったスキルを活かして磨こうと転職したら、今までのような力も発揮できないということがあったとして、それはその新しい職場での組織理解や業務理解が追い付ていないということもあるのだろうけど、自分の特性をよく理解して力を発揮できるような環境を作ってくれたり、そんな状態で仕事をパスしてくれる上司や同僚がいたからもしれないし、会社外にもその地域で作ってきた社外の仲間や取引先の方が、実は様々な接点の中で自分が力を出すためにヒントをくれていたかもしれない。

 

このチームでこの1年間にどんな自分のフィジカルの範囲のキャリア・スキルを伸ばしたかだけでなく、この1年でどれだけ周辺との関係も含めた広範な”自分”を意識して、どんなビジネスキャリア・ビジネスパーソンとしての資産を作っただろうか、と考えてみる。

 

ちょうど期末・期初という節目で振り返ったり、目標を立てるタイミングだからそんな視点で、自分のことをチームとの関係性を含めた形で考えてみてはどうでしょうか。

 

 

 職務経歴書の中では客観的に説明可能な経験・スキル・実績が中心となるけど、主観にはなるが自分の中で説明できるこうした無形資産、活力資産、人的ネットワーク資産がどれだけあるか、それを育めているか、それが自分が仕事で成果を出すのにどれだけ影響をしているか、を考えてみたい。

 

そして、NOKIOOではNOKIOOというチーム内でこうしたものを育むことができ、自分の持っている力をチームメンバーとNOKIOOに力を貸してくれる様々なパートナーとの関係の中で発揮できる状態を目指したいと思いました。

 

既にキャリア関連の各種理論や書籍でも同様の事が言われているでしょうが、僕なりにこうしたことをあらためて自分のチームを見て、自分とチームメンバーの関係・蓄積されたものを感じて思い返しましたので、あえて自分なりの言葉で書いておきます。




 

この考え方は、数か月前に都田建設の蓬台社長との対話の中から生まれてきたものです。蓬台さんも話にお付き合いいただき、ヒントをいただきましてありがとうございました。