2024.05.03
当社の越境学習&経営・事業実装へのアクティブ宣言
ゴールデンウィーク真っただ中ですが、当社は以下の宣言をいたします。
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当社は以下のスタンスを大事にし、経営や組織運営のあり方、地域内外の関係構築の在り方などのアップデートに繋げます。
●経営陣含め全メンバーが積極的に外部知を取り入れ、外から学びあう習慣と文化を醸成し、経営とそれぞれのチームのアップデートに取り組みます。
●メンバーを積極的に外部人材との越境学習の機会に送り出し、成長機会を創り出します。
●学習したことを実践する場を作り、学びとNOKIOOの経営、社会解決課題にむけたイノベーションに繋げる実践を重視します。
●越境学習の場に参加する企業・参加者とオープンマインドで共創していきます。
●越境学習に積極的に取り組み、変化や成果を発信することで、浜松地域における越境学習文化の醸成に貢献します。
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急に思い立って宣言をしたわけではなく、これまでも実践してきたことを、あらためて明文化し、社内にも周知・浸透させることで、こうした動きをさらに加速させようと思っています。
実はこのアクティブ宣言。
今春から浜松地域で取り組み始めている「越境学習の聖地・浜松」(ハマエツ)の活動の中に存在する「ハマエツ アクティブメンバー宣言」の文言を持ってきて主語を当社にしたものになります。
「越境学習の聖地・浜松」については、こちらのWEBサイトをご覧ください。
既に浜松で取り組んできた会社の枠、地域の枠、役職や職種の枠を越えて、一緒に学びあい、学んだことをそれぞれの仕事や生き方のアップデートに繋げていく取り組みについて。
そうした活動が浜松の各所で行われている中で、この取り組みをさらに地域として推進し、地域の在り方・当社も含めた地域企業の経営のアップデートに繋げていこうと思っています。
目指す姿は
浜松地域において“越境学習”の視点を活かした人材育成に関わる取り組みが活発化され、地域外からもその学習体験を求めて来訪者が生まれている状況を目指し、地域内人材の越境学習、地域外人材との越境学習を通じて、
●地域内人材に対する学習機会の提供、視点の底上げによる人材育成
●地域外人材に対する人材育成と、浜松地域の人・企業とのつながりの創出
●地域外人材の来訪による浜松での地域学習体験による地域ファン創出
を実現することです。
NOKIOO自身、小川自身も2010年代後半から、地域経営者の勉強会、女性の「管理職になりたくない問題」を変革する越境型人材育成プログラム・スクラ、金ガレ、次世代リーダー人材育成プログラムなどを立ち上げてきましたし、もっと振返ると2017年頃にははまてなしという取り組みも行ってきました。
自分自身は経営のアップデートをしたいと考え、2015年からグロービス経営大学院で、まさに越境な場で様々な仲間や講師と切磋琢磨をしたことが、今の自分の経営やNOKIOOに繋がってきています。
そして、浜松エリアでは地域の仲間である
あまねキャリア株式会社の沢渡あまねさんが「組織変革ラボ」を。
静岡新聞社の大見拳也さんが「佐久間ダム際ワーキング」を、
株式会社Wewillの杉浦さんが「挑む中小企業プロジェクト」を、
各所で越境の場を作ることから会社経営・キャリア・組織をよりよくしていこうとする活動が既に動いており、これらを推し進めるメンバーが初期の発起人となってこのプロジェクトを立ち上げることになりました。新しい浜松の地域ブランディングです。
そして、各プログラムを主催する私たちだけが盛り上がるのではなく、地域の企業をもっと巻き込み、越境で学び、そこで学んだことを実践することに市民権を与えて行くために「ハマエツ アクティブメンバー宣言」というものを作ったのです。
何だかおかしな空気だな、と思うのですが、学んでいることを周囲に知られたり、学んだことを組織の中で伝えて実施してみようとすることって、(多分思い込みだとと思うのですが、)周囲に冷ややかに見られるかもしれない、真面目って思われるかもしれない、、、だから周囲には言えない、黙ってそういう活動してます、っていう空気ってありませんか?
思い返すと2013年頃から当社が始めた当時の「育勉セミナー」でもそんなことがあったと思います。子育て中の女性同士が集まったコミュニティの中で、仕事のこと、キャリアのこと、学ぶことなどを話すと白い目で見られないかしら、実はそんな話をもっとしたいのだけど、安心して話せる場がない、ということで「育勉セミナー」の場は、そうしたインサイトを持った子育て期女性が自分のキャリアのこと、生き方のこと、仕事のことを語る場になったことを思い出します。
多くの働く人が、自分の仕事や会社をもっとより良くしたい、そのために学びたいし、学んだことを社内でも話したいし、実践してみたい、と考えているはず。
そんな風に考える人たちが大手を振って、地域の学びの場に行き、それを持ち帰ることに、所属する会社の経営陣からお墨付きを与えてほしいのです。
ということで、NOKIOOもあえて言語化・発信、社内への認知浸透をすることにしました。
立教大学経営学部の中原淳教授は「企業内人材育成入門」の中で成人学習を「P-MARGE」という用語でまとめています。
全ての説明は割愛しますが、その中で、
Learner needs Relevancy.
Learners are Goal-oriented.
とあり、
つまり「学習が仕事などと関連していて、目的が明確だと学びやすい」(関連性、目的志向性)と説明しています。
ハマエツで創り出す越境の学習の場を、よりそれぞれの参加者の仕事に関連付けられ、仕事の質を上げ、事業への貢献感が感じられ充足感を持ち、それによってそういう場に積極的に送り出してくれる会社に対してのエンゲージメントも上がっていく、そんな場を提供していきたいと思います。
そう、エンゲージメントの話しが出てきましたので、これに関連してもう少し。
このところ僕自身も顧客や営業現場において、このエンゲージメントのキーワードが出ない日は無いように思います。僕の古巣であるNECも役員報酬をエンゲージメント連動とするとか、、、、NECに限った話しではありません。
エンゲージメントは結果であるため、直接作用をさせられる特効薬は有りませんが、僕は一つのアプローチとして、社員にもっともっと新しい学びを奨励し、それを会社に持ち帰ってマネジメントと学んできた社員が、それについての意味のある対話をすること、そうするとご機嫌うかがいや、何のための会話?という意味の薄い1on1ではなく、意味のある対話が増えていき、その中から仕事の質を上げるアイデアや取り組みへのつながりが生まれ、社員が会社との繋がりを強く感じられる状況に変化をしていくのではないかと思います。
ハマエツアクティブメンバー宣言内には「学習したことを実践する場を作り、」という記述がありますが、そうした背景を踏まえて含めています。
6月19日にはハマエツのキックオフイベントを実施します。
こうした活動に賛同し、その輪の中に入って一緒にこうした空気をつくっていただける方にぜひお越し頂きたいです。
【イベント概要】
・日時:2024年6月19日(水)15:00-17:00
▼特別ゲスト
浜松市長 中野祐介様
法政大学 大学院政策創造研究科 石山恒貴様
一般社団法人プロティアンキャリア協会代表理事 有山徹様
▼想定来場者
1. 浜松地域の企業経営者、人事、組織開発、人材育成に関わる方
2. 浜松地域での越境学習の場を創出されている方
3. 浜松地域外からの参加者(大企業人事担当者、HR関連有識者)
▼イベント概要
日時:2024年6月19日(水) 15:00-17:00
会場:FUSE
定員:50名
時間:15-17時
▼タイムテーブル
· 浜松市中野市長ご挨拶&講演(20)
· 法政大学石山先生、プロティアンキャリア協会有山様(モデレーター:沢渡あまね氏)クロストーク(50)
· ハマエツプロジェクト紹介(15)
· 参加者交流(グループセッション)(35)
※当日18:30から、SOU(FUSEから徒歩8分のシェアスペース)で地域越境学習イベント『水ヨル』(水曜日のヨル喫茶)も開催されます(こちらは申し込み不要)。宜しければ併せてお楽しみください。