2022.09.04

何となくやりたい方向をDXサービスにしてきたこと。ビジネス要求事項にまとめる支援をしていくこと。

横浜銀行様との取り組みついてプレスリリースをしました。
 
 
 
 
同行は中期経営計画の重点施策として「キャリアオーナーシップの浸透と挑戦・成長意欲が高い組織風土への改革」を掲げる中、育休期間中を活用して復職後のキャリアステップを支える取り組みが必要として、当社とパートナーシップを組み、女性管理職育成に向けた活動を進めていきます。
 
横浜銀行様のリリースはこちら
 
 
さてこの横浜銀行様と取り組みの中核にあるサービスである「育休スクラ」については、NOKIOOが2013年頃にスタートをした地域女性の社会参画支援プロジェクトを、紆余曲折、様々なピボットさせながら事業化・サービス化させる方向で試行錯誤し、女性活躍分野において事業を本格的にスタートするうえでの市場参入サービスとして位置付けられています。あらためて俯瞰してこの事象を見ると、まさに地方中小企業の事業のDX化事例や事業開発におけるサービスデザインプロセスの実施事例として捉えられないかと思っているわけです。
 
 
プロジェクトとしてスタートした当初や、ローカルビジネスとして地域行政とタイアップしていたころの形態は、まさにアナログ展開、エリア限定な事業モデルだったものが、現在はデジタル活用のマーケティング・セールス・サービスデリバリーを実現させ、顧客接点は全てデジタル接点化、デジタル接点においてデータを取得し、今後はよりデータ活用を基盤にしたビジネスモデルに進化させる構想です。
⇒そこまで到達して初めて本当の意味でDX事業と言えるでしょうという認識です。
 
 
サービス開発過程においては、顧客課題認識に重点を置き、働く女性や彼女たちが所属する企業組織の課題、インサイト、ジャーニー理解のために、顧客をよく観察し、よく話を聞かせていただき、自分たちの提供できる価値(女性人材や法人組織に対して「仕事のやり方を変革する機会を提供する」)と顧客課題が本当にフィットしているのかを確認しながら、サービスとして形作られてきたものが継続的に顧客課題を解決し続けるのかを検証し続けてきました。
 
 
さて、話は少し飛びますが、元々NOKIOOは祖業であるWEB開発・WEBマーケティング支援事業があり、現在は「クライアントワーク事業」という事業名で事業展開をしています。
 
その事業においてはクライアントの事業を成功に導くための伴走支援し、その一環としてWEB開発/WEBマーケティング支援をしていたわけですが、ここ近年は、クライアント側の事業も開発段階における状態のものが多く(というか、事業環境変化が激しく、常に事業を変革、作り変えていく必要性に迫られ)、私たちの伴走支援も手法であるWEB開発・WEBマーケティングという手段から、その上流にある事業開発・変革にあたって必要なプロセスの支援をさせていただくことがかなり増えてきました。
 
 
僕が創業後の数年間(2011年~2015年頃まで)は、現場でクライアント支援をしている時には、まさにクライアントの事業開発・変革プロセスを、育休スクラを生み出す過程で取り組んできたサービスデザイン思考・手法を使いながら伴走支援をしていた気がしますが、それが今の育休スクラなどのNOKIOOオリジナルの事業・サービスが生まれることにつながり、そして今はクライアントワーク事業において、事業メンバーがクライアントに対してそのプロセスの支援を行っているという状況なのだと思います。
 
 
ここ数年の顧客プロジェクトで言えば、某メーカーのファンマーケティング事業を立ち上げていくプロジェクトの支援にて、顧客定義、ユーザー調査、ベンチマーク調査、マーケティング戦略設計、プロトタイプ開発~ユーザーテストなどを実施し、ファンマーケティングとしての具体的実施手法や事業計画へ落とし込んでいくご支援をしたり、
地域造園業者のDX事業立ち上げ支援として、その事業者の持つ専門性や情報に対する目利き力を生かしながら、売り買いのマッチングプラットフォームサービスを、デジタルタッチポイントを絡めた事業として小さく1回転目を始められる状況までもっていく支援などを行ってきています。
 
 
ということで、あらためてNOKIOOのクライアントワークが提供している価値を再定義してみると、
 
クライアントがWEBやデジタルを活用してやりたいことやそのチャンスはふんわりと持っているが、ビジネス定義やビジネス要求事項に整理ができていないため、そこを伴走支援、壁打ち、ディスカッションを通じて論点を洗い出していきながら、ビジネス構想書的なシートにアウトプットし、関係者と実行しようとしていることの共通認識を作り、それを実行フェーズにもっていき、企画したビジネス活動の初期活動を回し始めるご支援をしている
 
のだと定義してみました。
 
 
世の中的ワードで言えば「事業プロデュース、DX化支援、ビジネス開発、サービスデザイン支援、UXデザイン」等々の言葉で表現されるのかもしれませんが、まだまだ我々のクライアントワーク事業が展開する浜松地域ではその言葉が、顧客の課題感にフィットする言葉かはわからない。
 
そんなことを思いながら、まずはこうした事例やアプローチ手法について一緒に学んでみようということで勉強会を企画しました。
 
 
 
 
 
主に弊社とこれまでお付き合いいただいた取引先や、僕とのつながりのある方にご参加いただく予定ですが、ご関心お持ちいただけるようであればぜひご連絡ください
また地方都市でこうした中業企業の事業変革、DX化支援で一緒に汗を流したい方も大歓迎です。ランチセッションで僕をご指名ください。
 
 
私たちを取り巻く事業環境はいよいよその変化のスピードと振れ幅が大きくなってきており、その環境変化に先回りし、俊敏な事業づくりが必須になってきました。その事業づくりをするにあたっての組織内の思考回路を現時点で身に付ける活動を地方中小企業は今やらねば、先は無いように思います。僕たちNOKIOOという会社もその渦の中で奮闘する企業の一つですが、こうした手法を使いながら顧客の自分たちのビジネスが変貌したり、DX化されることを地方都市で感じられることはとてもやりがいに満ちた仕事です。
 
  • NOKIOO
  • 小川健三