2015.06.24
共感マーケティング
今年度から取り組み始めた「コンテンツマーケティング」について。
アウトバウンドで「売り売り」「押し押し」のマーケティング活動・営業活動ではモノやサービスは売れなくなってきている。
昨日、営業している中でも強くそれを感じたし、やはりマーケティング3.0の時代「共感マーケティング」だ、と感じたのでそれをブログに残しておきたい。
そもそも僕が「共感マーケティング」や「コンテンツマーケティング」「インバウンドマーケティング」に興味を持ち始めたきっかけは、イノーバの宗像さんのお話を伺ってからである。
なぜ、アウトバウンドで売り売り、商品を売ろうとするマーケティングが「もはや時代遅れ」なのか、はこちらの本を読んでいただければよく理解できると思う。
昨日は、ある住宅メーカーの社長と商談があった。
多くの住宅メーカーの営業は、
- 男性営業マン中心で中心は新築営業
- 折り込みチラシで住宅展示場、見学会に集客
- 展示場では先にアンケートに記入をしてもらい、営業マンがまじまじと記入内容を見て「見込顧客」なのかを判別
- 「見込顧客」であればご丁寧な接客、そうでなければため息交じりに「ご自由にご覧くださーい」と
だと。
従来から取ってきたこうしたやり方がこの先も通じるとは到底思えず、やり方を★▲*※◎(詳細は内緒!)に変えていかなければならない、と仰っていた。
で、今後の展開は詳しくは書けないが、
- 住宅建築には直接的ではないコンテンツを中心にその地域で発信すること
- 長期視点で地域の多くの人との接点創出を行い、認知を上げていく事
- こうした地域の人の近くに寄り添うようなポジションを取っていくこと
という事であった。
NOKIOOとしては、お手伝いできることとして浜松地域の20-40代の女性との接点づくりから、中長期での共感創出をしていくためのマーケティングサービスを提供してく予定である。
なぜ、昨日の商談であらためて「共感マーケティングが重要だ」ということを、さらに強く感じたかということであるが、僕たちのこのマーケティングサービスについても、目先の売上を即座に上げるためのマーケティング商材というよりは、「子育てママを”味方につけ”共感を広げていく」ためのサービスであり、まさに共感を得なければ利用してもらえないサービスなのである。
こうしたサービスの特性上、広告のROIや顧客獲得単価的なものをKPI指標にするのでは、どうもしっくりこない。このマーケティングを行う大きな目的と成果指標にずれがあるからである。
こうしたことから、短期的な広告手段としての手法を求めるクライアント様とお話しすると、どうも商談がしっくりこない状態になってしまう。
昨日の商談においては、先方社長と、キーワードとしてまとめてしまえば、「共感マーケティングの大切さ」について考え方を共有することができたので、僕の話にも、社長の話にも強い共感が生まれた。
こういうプロセスを踏んでいくと、こうしたサービスもスムーズに売れていくのだなあ、と強く実感したのである。
ネットマーケティングにおいては情報過多状態からネットユーザーが扱う情報量も超大量になる中で、表面的に化粧がされた情報や本質的ではない情報は消費者の目には留まらず、留まったとしても共感を得ることはできずに流されていってしまう状況にあり、本質的なコンテンツを持つことでターゲットを長期視点でひきつけていく「コンテンツマーケティング」の必要性が重要視され始めているが、これはリアルでのマーケティング活動でも同じで、ネットもリアルでも情報があふれ、様々なモノやサービスがコモディティー化する中で、消費者は本当に共感した企業を信頼し、そこのサービスにたどり着いていくのだろう、と強く感じた。