2021.04.19
「ハンデ」という思い込みを、価値と機会に変える。
NOKIOOが志すことを動画で表現してみました。
2021年に入ってから経営メンバーを中心に、
NOKIOOの志す方向はどこなのか?在り方としてどうありたいのか?長期に渡りつながり続ける真の顧客(パートナー)は誰なのか?自分たちが事業やサービスを通じて提供する真の価値は何なのか?
こうしたことを何度も議論し、言語化し、最後にそれを最も端的に表現できるワードに落とし込む取り組みを行ってきました。
自分たちのブランドを定義するブランディングセッション。自分たちのミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を定義するセッションだったと理解しています。
このセッションを通じて、練り上げてきたMVVを、初めて対外的に視覚化し、発信したのが上記のムービーと、2021年4月13日発信のプレスリリースになります。
自分自身が東京の大手企業からUターンで地方中小企業に転職をした時に感じた
「地方で仕事をするということは、ワクワクするようなビジネスモデルにも取り組めないし、成長を志向した働き方も難しい。地方で働くということは「ハンデ」なのではないか?」
と一時期思った経験とか、
「会社創業までのキャリアにおいては経営・マネジメント経験も薄く、自分自身の中に体系化された知識もない。こんなハンデのある状態で会社経営は難しいかもしれない」
とか、
その他にもたくさん自分自身で制約を決めつけたり、世の中が一般的にそれを「ハンデ」だとして思い込ませていることに甘んじ、社会通念に蓋を被せられて、諦めていたというか、そういうもんだと思っていたことってたくさんあったのではないか、とこのブランディングセッションを通じて気づいてきました。
僕自身も、NOKIOO(メンバー)自体もそういう状況下においても、物事に正対して成長志向を忘れなかったし、自分達らしさや在り方を他者に委ねず自律的であったし、成長しようと一緒に学びの機会を作り、失敗から糧を得て前に進むことで新しい価値を生もうとしてきたのがこの5,6年間だったと思っています。
その成長・変化過程を楽しんできた自分たちがいることを客観視したのもこのブランディングセッションを通じてであったかもしれない。
そう考えると、「ハンデ」という思い込みは他者や社会から与えこまれたものであって、それを思い込みだと気づくことで、いくらでも前が拓け、新しい価値を生んだり、機会をつかむことができたるのではないか、自分たちは実際にそうして来なかったっけ?ということにつながってきたのです。
育休スクラの受講者を見ていても、育休で仕事や会社から離れることに対して「ハンデ」と表現していた受講生が、しばらく後にはそんな意識が飛び、学んだことをいかに復職後に活かせるか今から楽しみだ、と言っていたり、
NOKIOOの主要事業であるWEBマーケティング支援サービスでのお取引先が、WEB、デジタルの力を使ってマーケティング・営業の仕方を変えることによって、地方中小企業の資本やエリアという「ハンデ」的なものを感じなくなっていく姿を見てきた気がする。
NOKIOO自体が地方中小企業ながら、WEB・デジタルの力を目一杯活用することで、この1年で商圏や、リーチ顧客を大きく変えることができたし、2年ほど前の感覚とは明らかに異なってきている。
そうかぁ、と。
皆少なからず勝手に「ハンデ」と思いこみを抱えて、可能性に蓋をしているのではないか。特に日本社会はここ数十年から百年という単位で、社会のカタチ、働き方の在り方、経済成長モデル、性差による役割、こういうことについて社会的通念が強く作られてきたがゆえに、個々人の頭にこうした通念が覆いかぶさっているような気がするのです。
このコンセプトに昇華されてくる過程で、これまでのNOKIOOの活動を振り返ったり、顧客からのフィードバックやいただいた言葉、おこがましいですが自分たちの提供価値によって変化された姿、自分たちがどんなことでよく議論をしたかなどを思い返し、とにかく一杯言葉を出してみました。そして、この過程が非常に重要なプロセスであることをあらためて感じることができました。
さて、このミッション・ビジョン・バリューを、今度はよりNOKIOOメンバーが自分たちのモノにし、NOKIOOのことを知り、好きになることで、現在担っている役割や業務に誇りを持ち、未来に「こう在りたい」という姿を描きながら社内外に伝えたくなる、そんな状態を目指して5月7日に全社セッションで落とし込みのディスカッション・ワークをする予定です。
こうした長期軸のMVV的活動と、目の前の実利・すぐに役に立つ、成果につながる短期軸活動を振り子のように揺らすことが大事で、どちらかだけに偏っては企業活動は成り立たない、そんなこともこの数年間で感じてきています。
この4月から5月の全社セッションまでは、組織的に長期軸に立ち返る時間とし、それをベースに5月以降はきちんと今期の成果を残す、という視点での個々の役割に邁進することにまた軸を移して、、、そんな両モードを行ったり来たり、どちらも大切にしながらやっていきたいと思っています。
最後に3月に、上記のような「地方がハンデ?」と過去には思っていたけど、そこの思い込みからの脱却で、今は挑戦している、そんなことを考えたり、思ったりしたことがある方にお話し聞きたい!ということで僕のFacebook上で投げ込みをしたところ、多数の方にレスポンスをいただきありがとうございます。
同じ浜松で活躍する鈴木裕矢さん(arrow株式会社)に、独立から半径5mレベルで仕事をしていた時代、そこから視点を変えたり、視座をあげて、自分の中にあった「地方=ハンデ」の思い込みに気づくストーリーをお聞かせいただきました。何と!その流れで、上記のムービーにも出演をいただきました。
今回のムービーで撮影協力をいただいた鈴木さんをはじめとした3名の方は、実際にそういう思いを抱いた経験をお持ちで、お話をお聞かせいただき、実際に出てきた言葉をムービー上の言葉としても使わしていただき、リアリティーを追及する動画制作を行いました。
思いを同じくする仲間がいることと、快く撮影協力いただいたことに大変感謝しています。ありがとうございます。