2021.02.07
チームに共通言語・認識を作り出す「本を使った社内勉強会」
今年に入って買った本。
読んだ本、と言い切れないのが悲しいのだが、デスクの脇に置いて同時並行で読み進め、月に平均4冊ぐらいかな。読み切ってしまうのは。
ということで、経営に足りない知識・経験・概念を本の力を借りてインプットしていくことはそんなペースで進めているのですが、今期からはNOKIOOの経営方針書にも会社として推薦図書を示すようにしました。
僕が全て推薦したわけではなく、メンバーが社内勉強会「edge nokioo」で取り上げている書籍の中にも良書が多々あり、そんなメンバーに刺激されて読んでみた結果、「これすげーいいじゃん、皆読んだ方がいいよ。」というものを会社推薦図書にしてみたり。
そんなことからもNOKIOOでは「本から学ぶ」「本を題材にみんなで学ぶ」「そこから事業にどう活かすかを議論する」ということが定着してきました。
既に今年に入って社内では本を題材にした勉強会が3回企画されました。
ABD(アクティブ・ブック・ダイアログ)方式に自分たちなりのやり方を加えて、有志メンバーが集まって学んでいます。
※株式会社NOKIOOは、アクティブ・ブック・ダイアログ協会とビジネスライセンス契約を締結しています。
推薦図書が示されているなら、わざわざ集まって勉強会にしなくても、個々が読めばいいじゃん、という声もあるかもしれませんが、勉強会として実施する意図は以下3点。
- 共通言語、共通認識づくりによる、事業運営の精度向上
- 知識習得ではなく、事業への落とし込みをゴールにするため
- 対話から、1人では気づけない解釈・見解・発想をチームで創り上げるため
会社内やチームでの共通言語づくりって本当に大事で、特に我々のような新しい事業を創造していたり、有形の物質的なものというよりは、目に見えない無形なもの(教育、ブランディング、ソフトウェア、コンテンツなど)を扱っている場合には、抽象度の高い言葉を使うケースが多く、それらに対する認識をメンバー間で合わせておかないとバラバラになってしまう。
僕らの勉強会のやり方は、1冊の本を参加人数で分割して役割分担し、その分割パートの要約、メッセージを一人当たり4枚ぐらいの共通編集スライドに事前にまとめておく。各メンバーが1スライド30秒程度で説明し、ざっと全体を流すとおおよそ本で書いていることが何かを把握できるようにする。
その後、
・要するにどういうことか
・そこから何が言えるのか
・具体的にどう活かすのか
を議論しながらまとめ上げながら、組織知、チームでの共有認識を積み上げていく感じ。
1月はD2Cをベースに実施。
世界観をいかに顧客と共有していくか、それがデジタルツール・ソーシャルの登場によって従来型のブランドマネジメントの考え方と、D2C的ブランドマネジメントの考え方は大きく異なってきている。NOKIOOも自社のブランドや、育休スクラをはじめとしたサービスのブランディングに関わる取り組みが事業上の論点となってきている中で、大変重要なポイント。育休スクラを運営するメンバーを中心に実施したことで、今後ブランディング視点でディスカッションするときに議論がかみ合ってくると思う。
せっかく本を読んでも、自分の中に溜まらずに流れていってしまうフローな状態では、全く意味が無くて、そこから何が言え、日々の仕事や事業創りにどう活かせるのか、ここまで言語化しないとストックされていかないんですよね。これをチームでやり続けることでチームにストックが積まれていき、強いチームになっていくことでしょう。
ちなみに今期の経営方針書上の推薦図書はこんな感じです。
一番右下の「藁を手に旅に出よう」は著者の荒木博行さんと、当社取締役・小田木さんの対談Voicyがありましたのでお聴きくださいませ。