2016.12.03

戦略思考ってどういうことか自分なりに考えてみた

先般、浜松市の「はままつ産業イノベーション構想改訂検討会議」に浜松市内のベンチャー企業代表としてアサインされ参加をしてきた。平成23年度に策定した市としてのイノベーション構想と、それを実現される戦略について、これまでの活動・成果を振り返り、そしてこの5年の環境変化を踏まえて、どのように改定をしていくべきかというテーマ。
 
 
 
若輩者ながら、その際に発言させていただいた内容の一つに、KPIを上げるために投資を実施したり、セミナーを実施したり、オープンイノベーションの機会を創出しプロトタイプを作っていくことはもちろん重要だと。最後の出口のKGIにつながっているかどうかが問題で、要はガソリンをどんどんぶっこんでいっても、燃費の悪い車にぶっこんでも大した距離は走らない。いかに燃費の良い車にぶっ込めるかがキーであるということ。そして、燃費のよい車とは戦略性を持った企業なり、プロジェクトなり、プロダクト・サービスである。
 
 
 
戦略思考ができる起業家、企業家を作れているか、と偉そうなことを述べさせていただいたわけですが、帰宅してふと「戦略思考」ってつまるところ、具体的に言うとどういうことよ?って自分なりの定義、説明ができなければということで、考えてみた。
 
 
 
その結論。
 
 
 
まず真実の「to be」と「As is」がある。真実のというのは、認知外の部分を含めた物事の真理としての状態のようなものだと捉えている。自身がどれだけ正確にこの2つを捉えられているかがとても重要であると思う。正しく真実に近い捉え方をするためには、普段から「to be」「As is」が何なのかを見定めるためのファクトを取り、それに自分自身の解釈をしていかなければならない。どれだけ自分の認識できているそれと、真実のそれが近いか、正しく捉えているかがとても大事。
ということで戦略的思考のまず第一歩は、「「to be」と「As is」をしっかり実態に合わせて捉える力。」
 
 
 
そして二つ目は「to be」と「As is」の間を近づけるための打ち手、方向性を具体的に決めて、それらの関連性がロジカルにシームレスに組み立てられる力。
この二つ目ができれば、具体的にあるべき姿(ビジョン)に向かって動くことができる。
 
 
 
結構自分の中では戦略的思考の要素をシンプルにとらえられたかなと思う。
そしてここに出てくる思考のフレームワークはまさに「クリティカルシンキング」で出てきた様々な要素だな、と再認識して、組織の中にクリティカルシンキングを定着させていくことの重要性を再認識したのでした。
 
 
9月に社内研修のクリティカルシンキングの講師を自分自身が務めたのは本当に良かった。2年半ぶりにがっつりと復習をして、人に教えようとあれこれ考えたが、結局自分が一番学びになった気がする。