2026.06.06

丸の内コミュマネ大学に参加して考えた「コミュニティマネージャーが取り組みたい仕事」

6月5日に丸の内の3×3Laboで開かれた「丸の内コミュマネ大学 COMMUNITY FRONTLINE05 カオスマップから読む、未来の働き方とコミュニティの関係性」というイベントに参加してきました。

 

 

そこで気づいた“気づきシェア”を、今回のブログネタにします。

 

余談ですが、3×3Laboの館長の神田主税くんは僕の中学校の同級生。中学卒業後の接点は無かったけど、数年前に実に30年ぶりくらいに再会してからの付き合いで、そんな縁もあり今回のイベントに参加してきました。

 

今回のイベントにいち参加者として参加し、各セッションでいろんな話を聴いて考えたことをつづります。

3×3Laboのようなコミュニティの場で、参加者同士の間に創発的な活動が生まれ、意味・意義あることが進むためには、参加者がコミュニティで使うべきソフトスキルを持っていないと生まれないし、生まれたものがプロジェクトとして回転していかないのではないかと感じながら、終始セッションを聞いていました。

 

ここで言うソフトスキルとは、

・対話スキルだったり、
・問いを立てる力だったり、
・事実をベースに学習し、次の活動につなげていくスキル

だったりする。

NOKIOOの定義する「全員マネジメントの7つの行動体系(スキル)」と重なる部分も多々あると感じる。

 

 

僕の「会社という組織」に対する見立てでは、「会社とはコミュニティ」であり、「チームもまたコミュニティ」であると考えています。

 

会社の中であれば、その共創活動に参加しているメンバーのソフトスキルに課題や育成の必要性があれば、強制力を持って教育ができるのだが、オープンコミュニティでは強制力を持って教育をすることが難しい。

例えば、対話力が発展途上のメンバーがいたとして、目的設定の粒度が甘いメンバーがいたとして、その場の対症療法的な修正をコミュニティの誰かがしていくことはあるのかもしれないが、あくまでも本人の能力開発的フィードバックや教育という温度感では入っていけない。特に、対等な立場のコミュニティメンバー同士ということであればなおさらである。

ということは、コミュニティマネージャーがそうしたソフトスキルの教育者であり、ある意味その育成の責任も持って教育的指導ができると良いのではないかと思った。

 

そもそも、僕がここで考えていたのは、会社やチーム、つまりコミュニティの中で必要とされるソフトスキルは、オープンなコミュニティにおいても同じように必要になるのではないか、ということです。

 

2つ目の気づきについては、コミュニティにおける「目的」について。

今回のイベント、セッションではこの「目的」という言葉が頻繁に使われていたが、少し整理が必要だと感じたので、自分なりの整理をしておきたいと思う。

まず、コミュニティ運営者が、その箱としてのコミュニティの目的、場の目的を押し出していることについて、それは必要なことではあるが、一方でそれは運営者目線の目的設定であり、その目的の表現をあらゆる場面で使っていると少し違和感があると感じた。

 

大事なのは、コミュニティのプレーヤーである参加者の「目的」なのであって、参加者にコミュニティへの参加目的や活動目的があるのかないのか、目的設定がシャープなのかイマイチなのか、そこに目を向けるべきだと考えた。

運営者の目的は大きく、抽象度が高いものである。例えば3×3Laboであれば「社会課題解決」というようなものになるのだと思う。

しかし参加者の目的は、「子どもの貧困を●●して、▲▲で、※※という状態にするためのかくかく云々」というように、もっと具体的なところまで落とし込まれていないといけない。

その目的設定を助けることが、コミュニティマネージャーの仕事の中にあるのではないか。

場の目的を抽象度が高いまま、主語をコミュニティ運営者にした状態で目的を表現し続けることには意味がなく、コミュニティの参加者の目的探しを手伝い、目的の言語化をシャープにし、目的を抑え続けた活動を支援し、そうした「目的」を扱うソフトスキルを育成していく事に意味があるのではないか、と感じた。

 

最後に、コミュニティ参加に「目的」が必須というニュアンスの話もあったが、ここももう少し丁寧な分解が必要だと感じた。

最初から明確な目的設定をすることは難しい。

だから、コミュニティの中での様々な人との対話を通じて、共通価値観や問題意識の重なりの中から、あるタイミングでテーマ、つまり目的のようなものが浮かび上がってくるものだと考える。

そのタイミングで、そのテーマをシャープな目的に言語化して設定できるかどうか。これもコミュニティで事を成していくうえでのソフトスキルの一つなのだと思う。

いつまでも目的設定ができず、コミュニティが心地よいサロンになって、ただ所属しているだけなのであればそれは違うと思うのだが、最初から目的が明確であるべきだというのもこれまた違う。というか、それは難しいのだと思う。

 

ということで、気づきのまとめとしては、コミュニティで価値創造が起きるかどうかは、仕組みや制度だけで決まるわけではない。そこに参加する人たちが、対話し、問いを立て、学習しながら活動を前に進めるソフトスキルを持っているかどうかが大きく影響する。

そう考えると、コミュニティマネージャーの役割の中に、そうしたソフトスキルの育成や支援を含めていくことには大きな意味があるのではないか。そんなことを考えたイベントでした。