ワークスタイルブログ

ワークスタイルブログ

2020.05.25

特殊化はアブナイ!?~『職場の問題かるた』より~

みなさんこんにちは。

「働き方改革」「生産性向上」言えど叫べど、なかなか変わらない職場のどんより景色。

「どこから変える!?」「いつからやるの!?」たまるモヤモヤモ。みなさんも思い当たる節があるのではないでしょうか。

このコラムでは、NOKIOO顧問の沢渡あまね氏監修の「職場の問題かるた」(技術評論社刊)を使い、職場の「無理」「ムダ」「おかしい」について提言をお届けします。

 

<今回のテーマ>

う:「ウチのやり方は、特殊なんです」

出展:『職場の問題かるた』(技術評論社 作:沢渡あまね/絵:白井匠/CV:戸松遥)より

 

◆人は悪気無く仕事を属人化させる。

「繰り返し性のある作業は標準化させ、誰でもできるようにしよう。この際、外注するのもありだろう」
ある日、社長が意気込んで、現場に改善の指示を出しました。ところが…、
「いやいや、社長。ウチのやり方は特殊なんです」
現場の課長以下のメンバーからは「無理」の声。ナシのつぶてです。
 

人は悪気無く仕事を属人化させます。そして、特殊化した仕事を気持ちよく感じます

特殊=あなた(たち)らしさ。その仕事が特殊であればあるほど、そこにあなた(たち)のプロ意識や存在意義を見出すようになります。

「他の人には分かりっこない」

「素人には任せられない」

こうして、どんどん自分のたちの仕事を特殊化し、属人化させると、その結果、どうなるか?

 

・仕事の引継ぎや育成ができない

・あなた(たち)しかその仕事が出来ない

・他で通用する仕事のやり方が身につかない

そして、人が育たない、後任ができない、休めない、異動できない、

さらには他社との協業やM&Aなどの変化に耐えられない、脆弱な組織と人が出来上がります。

 

◆仕事の言語化とアップデートの機会をもとう

「ウチのやり方は、特殊なんです」は多くの場合、思考停止フレーズです。それ以上、何も考えようとしていません。

たとえば同じ仕事を、同じ会社の社員10人で、10年間回していたとします。

その間、人の入れかわりがなく、仕事を他人に説明する機会がなければ、仕事を言語化する必要が無い。さらに、外の情報に触れなけらば、仕事のやり方が時代遅れになっていても気づきようがありません。

特殊性は組織とそこで働くあなたたちも脆弱にするリスクがあります。

この際、「働き方改革」「生産性向上」などの大義名分を利用して、仕事の言語化とアップデートの機会を作りましょう。

 

◆「ウチのやり方は、特殊なんです」を発しそうになったら。

このフレーズを発しそうになったら、ほんとうに特殊かどうか疑ってみてください。

「特殊だと思いたがっているだけではないか?」

「実は標準的なやり方があるのではないか?」

そして、他社や他業界のやり方を自分で調べてみるといいでしょう。

インターネットで検索するだけでもOK。ほかにも読書や社外の人との交流、外部フォーラムやカンファレンスの参加も有効です。

その結果、自分たちの育成につながり、なおかつ、

「標準的なやり方を取り入れて、正しく時間とコストを減らすことができた」

「私たちはどんな仕事をすべきか、を議論するようになった」

といった、ヘルシーな気付きや成果、変化につなげることができます。

 

◆オープン化の時代とコラボレーション

今やオープン化の時代です。人や情報やノウハウを過剰に囲うのではなく、むしろ外に向けてオープンにすることで、共感者や協力者とつながり、課題解決や新たな価値創造を目指す。すなわち、「コラボレーション」がこれからの時代の要です。

どんな組織も、苦手な仕事や、本来の価値創出につながらない仕事は専門家やAIに任せ、本来業務に集中していく必要があります。そのとき、特殊性がおおきな足かせになるのです。

特殊性のある仕事を手放したくない。自分(たち)だけでやっていたい。その気持ちも分かります。しかし、それでは未来の成長はあり得ません。目先の達成感にとらわれず、未来の成長と快感に目を向けて行動する。それをマネジメントといいます。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『職場の問題かるた』
べストセラー『職場の問題地図』から生まれた、働き方改革の最終兵器。
みんなが思っている、けれどなかなか口に出せない職場の問題を「あ」から「ん」までのかるたにした職場に常備しておきたいコミュニケーションツールです。
▼職場の問題かるた特設ページ
http://gihyo.jp/book/sp/karuta/shokuba

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

≫実践的にモヤモヤを解消したいならこちら

  • NOKIOO