2017.10.10

キーワード「昭和のOS」と、噛みしめる稲盛哲学

10月6日にヤマハ発動機様の女性活躍推進チーム(アングラチームとおっしゃってましたが)がご来社され、弊社のON-MOチーム(小田木さん、中田さん、村田さん)と私も交えてディスカッションをしました。
 
 
 
いろんな議論をする中で気づいた大事なこと2つ。
 

・昭和のOSを再インストールすること
・稲盛哲学「動機善なりや 私心なかりしか」
 

ディスカッションテーマは「女性活躍推進」。

小田木さんがファシリテートして、
「どういう状態を指して、女性活躍がされているという状態と言えるか?」
この議論で出てきたいくつかのイシューに対して、
「その状態を阻むものは何か?」
というテーマでその要因をブレストした。
 
 
僕はそもそも仕事の上での性差をあまり意識していないような気がしていて、ヤマハ発動機様のメンバーからの具体的なリアルの状況や問題点、他社からNOKIOOに今年転職してきた中田さんや村田さんの話を聞いて、結構、唖然とする事実・実態を知ってしまった。
 
ちなみに僕がそういう意識にあるのは、きっと新卒で就職した会社に女性で優秀な同僚は沢山いたし、そこには男も女も関係無かったし、管理職に女性も多くいて、一緒に仕事をしたシステム事業部の女性マネージャーと一杯話をした経験などもきっと影響していると思う。男・女の役割付けの意識みたいなのが無いところから社会人をスタートさせた影響はきっとあるだろう。
 

最近、僕の中では「次世代のビジネスリテラシー、次世代の人づくり」って何だろう?というテーマがある。
 
・働く仲間のライフスタイルが多様であって、各々にワークスタイルが変わる。
・ビジネスモデルのアジャイル化が進み、それに合わせた組織(チーム)づくりのアジャイル化でリーンにビジネスを作っていく。
・社内外の人とコラボレーションして物事を進めていく。

これまでのビジネスリテラシーや、オペレーション改善思考、ITユーザー思考では、上記で例えば3点ほど挙げた次世代の環境では人材としてワークしないような気がしていて、早急に次世代人材・次世代リテラシーに変わっていかないといけないと思っている。そのための手段としてワークスタイル変革があるのではないかな?
というのが、まとまっていないけど、僕の考え。

今回のヤマハ発動機さんとのディスカッションの中で、ぽっと出てきたワードが「昭和のOS」という言葉。
この言葉が結構、的を得ている気がして、これまで必要であったビジネスリテラシーや思考の仕方はきっと「昭和のOS」で、この昭和のOSの上で(アプリケーションである)リモートワークをやったり、クラウド導入をしたり、女性活躍推進的なことをやったり、プレミアムフライデーとか言ってしまって騒ぐので、うまくワークしないんだなあ、と。
(平成はもう終わるけど・・)早く「平成のOS」に切り替えないと、これからの社会やビジネス環境に適応していけない、と思っている。
 

もう一つ、女性活躍推進のために、ワークスタイルシフトのために導入される諸制度やシステム、管理職比率の目標設定の裏側にある本当の動機は何なのか?
動機は「経営が言っているから」「世の中の機運だから」「目標値が降りてきたから」・・
になっていないか。
女性活躍推進という文脈の元にある各社トップ、人事の動機とは何なのか?
本質的に経営戦略とリンクさせたところまで掘り下げられた動機づけがあるのか無いのか?
 
 
動機善なりや、私心なかりしか
 
 
この言葉の意味するところを感じるところでした。
動機の中に自分の保身、形の上での見え方にとどまったものが少しでも混ざっていないか。少しの混ざりが、その行動や実行に巻き込む人の心を捉えきれないことにつながっていく。
 

ヤマハ発動機女性活躍推進チームと、グローバル人事の木村君。ありがとうございました。