2020.11.14

パートナー企業社員と一緒に学ぶ場、パートナー企業経営者と学ぶ場

この10月から11月にかけて、Day1,Day2,Day3の3回で、今年NOKIOOに入社したメンバーを中心にロジカルシンキング研修を実施しました。
ノキオスタイルのワークスタイルを成立させ得る根幹として、基本の論理思考・論理コミュニケーションは必須スキルだと考えていて、2016年以来、毎年社内研修として年1,2回はその年に入社した社員を中心に僕が講師になって研修をしてきています。
 
そして、今回は新たな試みとしてお取引先やビジネスパートナーの経営者から推薦いただいた他社メンバーにも加わってもらいながら、社内外混成チームで実施しました。どうせ開催するなら、一緒に仕事する仲間の定義を社内にとどめず、普段お取引のあるパートナー企業にも広げたっていいじゃない、という考えからです。
 
ということで、今回は未来側ワーク企業にも掲載いただいている三光製作株式会社様と、We will accounting asociates株式会社様からそれぞれ1名と、NOKIOOのメンバー3人、それに僕を加えて合計6名での実施です。
 
 
 
なおこの研修は現在NOKIOOが展開する育休者向けのインタラクティブ・オンラインスクールの「育休スクラ」でも展開しているのですが、
 
Day1からDya3までの内容は、下記のような内容でクラスの中では演習やグループディスカッションの時間も取りながら、参加メンバーに思いっきり脳みそに汗を書いてもらいました。
 
 
Day1:
・ロジカルシンキングがなぜ必要か。
・イシュー:問うべき、今考えるべき問いはなにか?
・枠組み:イシューに答えるための論点のセット
 
Day2:
・ロジカルシンキングに必要な思考法(分解思考、演繹的・帰納的思考、インプット-アウトプット思考など)
 
Day3:
・論理の三角形とピラミッドストラクチャー
 
 
 
参加メンバーのSlackでのレポートの一部。こんな感じ。脳みそに汗をかいていただきました(笑)
 
 
こんな内容で、研修の当日だけではなく研修期間中はSlackで参加メンバーのグループを作り、学びの振り返りやコメント、宿題などを共有する学びコミュニティーを作ってきました。この学びコミュニティーという考え方、まさに育休スクラでやっていることと同じで、ロジカルシンキングのみに切り出した短いバージョンです。
 
 
取引先を交えてこの研修と取り組むことで、メリットがあるなと思ったのは以下の3点。
 
 
 
1つ目:NOKIOOとパートナー企業が一緒に仕事をする上での噛み合わせをより良くしていくことにつながる。
 
そもそもこのロジカルシンキング研修をNOKIOO内で必須とした理由の一つは、NOKIOOメンバー同士の議論やコミュニケーション、思考のかみ合わせをより精度を上げることで、メンバー同士が共創していく・連携していく仕事の精度とスピードを上げることであったのですが、これはNOKIOOがパートナー企業と仕事を進めるにあたっても同じことが言えるわけです。共通の考え方のプロセスや思考の基盤があることで、両社での仕事の精度が上がっていく。NOKIOOの中にこれまで展開してきたロジカルシンキングの考え方をパートナー企業にも提供することで、NOKIOOメンバーとパートナー企業メンバーが一緒に仕事をする時に、そこでの議論のかみ合わせの向上につながるのではないか、ということ。
 
 
2つ目:業種・業態・立場・ものの見方が異なる研修参加者での参加が緊張感を生み、議論の幅を広げる。
 
NOKIOOメンバーはケーススタディーや、自分の業務に引き寄せた事例で話をしていたのはWEBマーケティングに関わる業務での話をしていたけれど、一方で三光製作様のメンバーは品質管理における課題についてどうやってイシューを定めればよいか、という話をしたし、それぞれの仕事に引き寄せて議論をする中で、異なる業種の言葉や課題、風景が出てくることが研修参加者にとっては新鮮ですし、見る景色を広げてくれているでしょう。
 
 
おまけとして3つ目:自分たちの提供しているサービスの価値理解を広げるきっかけになる。
 
そもそもNOKIOOでは育休スクラをはじめとした人材教育サービスを展開しているわけですが、その教育の根底にある大切にする考え方や、文脈、どういう系統の教育を提供しているのか、ということをお取引先の受講者を通じてお取引先の企業に伝えていくことができる。
 
 
ということで、今回の試みはナイストライでした。
年明けの2021年1,2月ぐらいにまた直近入社のメンバーを中心に実施しようと思いますので、ご関心あるNOKIOOお取引先の方はぜひお声がけください。
 
 
 
ちなみに経営者は経営者の学びコミュニティーを作り始めていまして、未来型ワーク企業掲載企業 経営者勉強会を2020年4月末に開始し、3,4ヶ月に1回ペースで実施をしています。
 
 
 
前回は10月の末に『D2C~「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』の書籍を取り上げ、旧来のブランド戦略から、テクノロジー・SNS・デジタル・ミレニアル時代にブランド戦略や企業と顧客との関係性・コミュニケーションの在り方がどう変わってきているかといことを一緒に学びました。今回は僕が書籍の内容から重要な部分を要約して発表し、NOKIOOの新規事業で取り組んでいる顧客コミュニケーションの実例とD2Cの世界で紹介されている内容の照らし合わせの実例もお話しし、後は各社の経営に引き寄せる中でのディスカッションです。
 
ロジカルシンキング研修しかり、未来型ワーク企業経営者勉強会しかりで、社外に一緒に“飲みながら”ではなく真剣に学ぶ仲間がいること・・・大事です。
  • NOKIOO
  • 小川健三