2016.02.12

日々の言動と信用残高

このところ大変ありがたいことに、NOKIOOに対してご指名で様々なプロジェクトや仕事のお話をいただけるようになってきた。
NOKIOOが第1ステージから、第2ステージに変わってきた、そして変えていく潮目がここにあると感じるのも、こうした状況もあるかもしれない。
(こちらのブログ参照)
 
そんな中で、昨年リーダーシップ開発に関するワークショップにおいて、ある方からお聞きした言葉がフラッシュバックしてきたので紹介したい。
ここ数ヶ月間の会社を取り巻く状況や、個人としての活動の周辺でもそれを実感する出来事がいくつもあったからだと思う。
 


「信用残高」

 

確かそういう言葉で表現されていたと思う。

「人と人」や「会社と会社」の信用、信頼関係って、日々の様々な小さなやり取りをしている中で少しずつ積まれるもの。
言い換えると、信用や信頼って、一気に強い信用や信頼を得ることはできなくて、残高を積み上げていくように、小さなものの積み上げだってこと、です。
当たり前の話かもしれないけれど、日々の仕事や生活の中で、目の前の仕事や人とのやりとりについて、どういう心持ちでやるかのベースになる考え方だし、日々の活動がルーチン化、タスク化してしまうと、この当たり前のことを忘れてしまうことがあると感じている。
 

冒頭の話は、創業期から今に至るまで、NOKIOOのメンバーが少しずつ積んできた信用残高が貯まってきて、信頼をしてもらうことにつながり、ここ最近の動きにつながっているのだろう。
 

メンバー間の関係性もそう。あるメンバーの誠実な対応やクイックレスポンスは、着実に一緒に仕事をする仲間やパートナーの信用残高を積み上げていき、そのメンバーに対する信頼につながっていき、強い関係性で一緒に仕事ができていくのだろう。
 

と考える一方で、自身の言動が相手に対して信用残高を落とすようなものになっていないか、そんなことも意識をしておきたい。
昨年夏、私はついつい不注意に、創業時からのビジネスパートナーに関して自分で把握している情報を、きちんと探しもせずにメンバーを通して、そのパートナーにお問い合わせしたことがあった。ちょうどその頃、そのパートナーとのプログラム案件で不備などがあったことも重なり、創業時から積んできた信用残高を落としてしまったのではないか、という反省がある。
 

信用残高がある一方で「不信用残高」もあり、一つ一つは小さなことであっても、相手の不信を招く言動の積み重ねが、認識していないところで貯まっていくのはとてもこわい。
 
 

目の前のことに対して、誠実にコツコツと対応すること、そして信用残高を積み、信頼を得て、次のステップの大きなことに取り組める関係性を構築していく事、会社が成長しても、仕事の規模が大きくなったとしても、大切なこととして心に持っておきたい。