2016.06.28

巻き込み技術

先週6月22日に東京でユーザーテストをテーマとしたワークショップを開催した。
有料ワークショップに関わらず合計23名にご参加いただき、参加者の皆様も非常に積極的で、各テーブルでのグループワークを見学させてもらったが、即席のチームにも関わらずどのチームもいいチームワークを発揮していたと思う。
 
 
 
先に簡単に今回のワークショップの内容を紹介すると、
 
ユーザーテストの一般的な流れである
 
①課題仮説構築
②リクルーティング
③テスト設計
④実査
⑤観察
⑥分析
⑦再設計
 
のうち「観察~再設計」をグループワークで即座にやってしまおうというもの。
多くのユーザーテストでは実査・観察までで、それなりの労力がかかっており、一安心してしまうケースが多い。結果、分厚いレポートを受け取ったところから先に進まずに効果的に再設計、改善活動につながっていないこともある。
我々サービス提供側からすると、せっかく労力をかけて実施したものを分析し、次なる改善活動の「アクション」がなされないと非常に悲しいわけなのです。
そのためにユーザーテストに関わるチームメンバーをどう巻き込むのか、グループワークで体感する機会を作った。
 
 
【グループワークの様子】
 
 
で、今回のブログのテーマは「巻き込む」ということ。
 
今回は、グループワーク全体のファシリテーションを樽本徹也様に実施していただいたが、グループワークのやり方の様々な工夫でチームを巻き込むことが実現できて素晴らしいと感じた。
 
何か共通のゴールに向けて、チームでミーティングや議論をするけれども、なかなかメンバーの熱量が上がってこない。そんなことはよくある話。ミーティング・プロジェクトリーダーとして、そんな場面を目の前にしてどうメンバーを巻き込んでいくか、僕もよく悩む。「このミーティングの沈滞した雰囲気どうしたもんか・・・」と。
 
そういう時にリーダーとして、いくつか打てる策や心得があるといいな、と思った。
 
メンバーに手を動かせる。考えていることを文字にしてみる、絵にしてみる。それを見せ合ってみる。
そうしながら、特定の「もの」や「こと」にメンバーの目を向けさせて、それについて皆でワークをすること。何かしらのアウトプットを少しでも全てのメンバーがし始めたタイミングのどこかに、この「巻き込み感」が生まれてくるポイントを感じれる。
 
僕らが、この「巻き込みテクニック」を身に着けるようにすること、要はファシリテーション技術を高めていくと、ユーザーテストのクライアントの現場でも、そのWEB・アプリに関わるメンバーを巻き込めるし、普段の社内の議論などもより活発化していくんだな、と。
 
言葉としては聞いていた
 
「ファシリテーション = 巻き込み力=リーダーシップ力の重要な一つの要素」
 
ということを、ワークショップが展開される中で、なるほどその通りだな、と感じていたので共有したい。