2016.01.21

根っこを強くするから、永く実が成るという事。

僕がNOKIOOの経営をし始めて3年ほどたった頃からモヤモヤと思っていて、言葉としてはそれを表現することができなかったことを、「例えるのならまさにそういう事ですね」という表現に、この年明けに出会う事ができたので紹介をしたい。
 

浜松市に本社を置き、グローバルに展開をされているボールジョイントメーカーのソミック石川様。

こちら様と一緒に今後お仕事をさせていただくにあたり、トップの考えを伺おうと年明け早々に石川雅洋社長と面談をする機会をいただいた。
 

ソミック石川様は2016年に創業100周年を迎え、古くからトヨタの車づくりを支えてきたTier1メーカー。
石川社長はトヨタ自動車に約20年間お勤めの後に、ソミック様に入社され、2012年に社長に就任されている。
 

面談にあたり、ソミック石川様の歴史を調べたり、社内報を拝見したりしながら、石川社長が今取り組んでいらっしゃるテーマやその背景にある考え方に触れてみた。
言葉としてよく出てきたのが「理念」や「Way」「組織風土」「指針」という言葉。そしてそれらの抽象的な概念は何のためにあるのか、どういう位置づけなのかをうまく表現されていたのが、「様々な実を成らす強い木の根」の表現・イラストだった。
 

「遠州灘の防風林が大型台風の上陸で軒並み枯れた事って覚えています?でも根っこがしっかりとしていたからまた枝が生え、葉が茂ったでしょう」「企業も強い根っこを作ることで、これまで成っていた実が落ちても、また次に実を成らすことができる。」
 
 
そして根っこまで含めた木のイラストの根部分には理念やWay、葉や実部分は生産や技術、管理、海外などが表現されていた。
 

僕が3年目頃からモヤモヤと思い、その頃からちょくちょく口にしていた抽象的なキーワードやメッセージはこれに近いと感じた。
 

NOKIOOにとってのWEB開発やユーザーテスト、デザイン制作、サーバ構築、子育て女性向けの社会参画支援事業など、これらは全て地中より上の枝や葉や実の部分である。これを実らす、そして成長させるために強い根っこが必要であって、だからNOKIOOWayを作ったり、個々のメンバーのパフォーマンス追求からチームとしてのパフォーマンスを上げることをテーマとしたり、NOKIOOのメンバーの「人間力やビジネスベーシックなスキルを向上させたい!」と言ったり、ノキオスタイル2.0で「言葉」や「視点」を合わせたいと思ったり、したのだ。と、一歩引いて俯瞰してみて表現が見えてきた。
 

サイバーエージェントの人材マネジメントを表現する言葉として「うどん屋をやってもサイバーのメンバーなら大成功させる」といった藤田社長の話もあったが、それも今の僕の考え方に近い。
事業環境が変わっても、逆風が吹いても、いろんな葉と実を成らすための根っこを鍛え、強くするためにはどんなことに取り組めばいいだろうか、そんな整理の仕方についてヒントをいただけた。
 
 
ソミック石川様の仕事に関わらせてもらいながら、生きた題材として様々勉強させていただけそうだ。